千葉・館山市沖ノ島の環境再生に向けての視察で取材を受けました

代表理事・高田宏臣による沖ノ島の環境再生指導

2019年秋に千葉県を襲った台風15号で、大きな被害に遭った地域のひとつに館山市沖ノ島があります。沖ノ島は房総半島南端の無人の陸繋島です。館山市と沖ノ島を拠点に、貴重な自然資源を守るために、観察と自然体験活動の普及をしている「NPO法人たてやま・海辺の鑑定団」からの依頼を受け、被害が甚大だった沖ノ島の環境再生に向けて、代表理事・高田宏臣が1月10日(金)に視察を行い、被災後の復旧の仕方について同団体、館山市、市民有志に向けてお伝えしました。同鑑定団・竹内聖一理事長は、昨年12月の地球守ワークショップに参加するなど、台風被害を受けた里山の環境再生について理解を深めてくださっています。

この視察には、地元房日新聞のほか、東京新聞と朝日新聞の記者も同行。昨年の台風被害のその後の自然環境と、今後の再生活動についての関心の高さを感じさせました。1月11日(土)には房日新聞に記事が掲載されました。
以下、記事本文を起こしたものをご紹介いたします。

房日新聞2020年1月11日付切抜

房日新聞1月11日版 「沖ノ島の森再生へ(館山)」

台風15号で倒木などの被害を受けた館山市沖ノ島の森の再生に向け、NPO、市などによる現状調査が10日、現地であった。関係者約20人が現状を見ながら専門家のアドバイスを受け、今後の再生の方向性などを共有した。
沖ノ島を中心に活動するNPO法人たてやま・海辺の鑑定団(竹内聖一理事長)が呼び掛け、森林の環境再生などに取り組むNPO法人地球守(高田宏臣代表理事)の協力で、市などの関係者も加わり実施。
参加者らは、森の再生に向けて、高田代表理事のアドバイスを受けながら島内の状況を調査した。

高田代表理事は、森の劣化を指摘し、島内の園路脇や谷筋に穴や溝を掘って水の流れをつくり、倒木の切り株や枝葉と土を重ね合わせて土壌環境を改善し、森の再生する力を手助けすることなどをアドバイスした。
竹内理事長は「自分たちにできることは、自然の復活できる力を手助けすること。今後、市と連携していくことが必要で今日の現地調査はしと再生に向けた意識を共有する機会になったと思う」と語り、「きょうをスタートラインに50年後、次の子どもたちの世代には森が育っていると良いと思う」と参加者らに呼び掛けた。

写真協力 NPO法人たてやま・海辺の鑑定団(すべて)

転載以上。
1月13日(月・祝)には東京新聞にもこの視察を取り上げた記事が掲載される予定です。


まだ台風被害の爪痕の残る千葉県内ですが、健全な環境を導く復旧作業の方法次第で、人々を守る里山を取り戻すことができるでしょう。竹内理事長はじめ、地元の方々にはお声がけくださいましてありがとうございます。

引き続き地球守の活動にご注目いただければ幸いです。