ABOUT

豊かな自然環境が急速に失われつつあります。
その根本的な再生のために、私たちは様々な活動を全国で展開してきました。

古来の自然との向き合い方、積み重ねてきた先人たちの日々の営み、
忘れ去られていた先人の技や知恵を見出し、学びながら、環境再生を行っています。

先人たちは、身近な環境を傷めることなく、暮らしの中でより豊かに育んできました。
私たちは現場の活動を通して、この伝統智を伝え、土地に豊かな息吹を取り戻してゆきます。
そして、その感動と喜びを、より多くの人と分かち合うことに努めています。

ひとつひとつの活動は小さなものかもしれません。
しかし、祈りを込めて蒔かれたひと粒の種が、幾万の実りをもたらすように、
私たちの活動を通して人がつながり、志ある若い人々が芽吹いて育ち、
地域に新たな活力が生まれる実感を糧として、活動を継続しております。

豊かな環境を取り戻し、より豊かに育てて次世代へと手渡せるよう邁進して参ります。
共に歩んでいけますよう、みなさま、どうぞよろしくお願い申し上げます。

特定非営利活動法人 地球守 代表理事 高田宏臣

特定非営利活動法人 地球守
設立 2016年12月07日
法人番号 2040005019360

<事務局>
千葉県千葉市若葉区中野町2171-2
高田造園設計事務所内
代表理事 高田宏臣
info(アットマーク)chikyumori.org



2011年に発生した東日本大震災は、多くの方にとって、価値観や生き方を変えるきっかけとなったようです。大いなる自然の営みの中に人が生きるということはどういうことか、ここまで積み重ねてきた文明の在り方を、何か見直す必要があるのではないか。そんなことをこの震災を機に多くの人が考えさせられたのではないかと思います。
私自身、震災をきっかけに本業の造園設計施工から、徐々に自然環境の再生とその技法や視点の普及に軸足を移していきました。

私たちは、自然環境の息吹や変化について、あまりにも鈍感になってしまいました。子どもたちは体感として本来の自然を知らずに育ち、大人たちも自らを生かしてくれる水や空気、そして命の循環に残念ながら気づかないし、関心も寄せなくなりました。それが現代を生きるほとんどの人の、日常です。このことは日本だけでなく、世界中に共通することなのでしょう。


いま、これまでに経験したことのない規模とスピードで環境の荒廃は進み、気候変動、大規模災害の日常化などという形で、多くの人が肌身で感じ取れるまでに問題は膨らんでしまいました。私たち人間の存在が、地球にとってどんな役割を担ってきたのか。そんなことを再び問い直す必要があるように思います。

先人の智慧、視点、技術の奥に潜む自然環境への深遠な理解、自然環境をより豊かに育み、繋いできたからこそ、今の人間の営みがあります。特にかつての暮らしの環境造作には、現代の私たちの想像の及ばぬほど深い意味があることに注目すべきでしょう。その土地に暮らしながら生態系を養いうる、自然環境の潜在力を高めうる、そんな暮らし方を古来継続してきたのですから。

忘れられつつあれども、これからの地球を救うほどの素晴らしい智恵を掘り起こし、いまに活かしつつ、その素晴らしい視点と暮らしの技を世界に伝えていきたい。同時に自然環境との向き合い方、その豊かさを再生する技術を日々実証し、伝え、いのちの連鎖によって成り立つ自然の仕組みについて、本当のことを理解してほしい。震災以降、そんな願いを込めてさまざまな活動をしてきました。
この環境活動の幅を広げるべく、2016年12月に特定非営利活動法人(NPO) 地球守を設立しました。そして「生態系を養いうる自然環境のポテンシャル」の視点をもって、環境講座や環境改善指導、環境診断、環境調査を全国各地で行っています。世界の暮らしや社会の環境造作に活かしていただけるよう、これからもさまざまな方法で活動や学びの場を発信していきたいと思います

代表理事 高田宏臣(たかだ・ひろおみ)

一般社団法人環境土木研究所代表理事。
株式会社高田造園設計事務所代表。
1969年千葉県生まれ。東京農工大学農学部林学科卒業。
1997年独立。
2003~2005年日本庭園研究会幹事。
2007年高田造園設計事務所設立。
2016年~2019年NPO法人ダーチャサポート理事。
2016年~NPO法人地球守代表理事。
2022年〜一般社団法人環境土木研究所代表理事。
国内外で環境土木による環境再生に従事。土中環境の健全化、水と空気の健全な循環の視点から、住宅地、里山、奥山、保安林等の環境改善と再生の手法を提案、指導。大地の通気浸透性に配慮した伝統的な暮らしの知恵や土木造作の意義を広めている。行政や民間団体からの依頼で、環境調査、再生計画の提案、講座開催、および技術指導にあたる。
主な著書に『土中環境』(建築資料研究社)『よくわかる土中環境』(PARCO出版)『これからの雑木の庭』(主婦の友社)、共著に地球守の自然読本シリーズ、他。

高田造園設計事務所
http://www.takadazouen.com

理事(50音順)


小川彩 (おがわ・あや)

東京生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。2011年よりフリーランスとして活動中。展覧会の企画・キュレーション、書籍・雑誌のエディトリアルの仕事を通じて、建築・デザイン・工芸・アート・環境などの分野で知見を深める。現在、媒体やウェブサイトの制作、企業やプロジェクトのブランディングや広報、リサーチワークなど幅広く携わっている。


来島由美 (くるしま・ゆみ)

埼玉県生まれ。大妻女子短期大学家政学科卒業。うるおいの森、Citron et Citron代表。土葬風葬研究会主宰。工務店勤務を通じ、国産木材の天然乾燥や新月伐採など、木々のポテンシャルを最大限に活用できる先人の智慧に感銘を受ける。現在は「土から生まれて土に還る」を軸におき「健やかな森づくり、循環する暮らし」等の啓蒙活動を行う。
うるおいの森
https://www.uruoino-mori.com

髙田敦子 (たかだ・あつこ)

愛知県生まれ。看護師・介護福祉士・介護支援専門員。株式会社My way代表取締役。活動拠点は愛知県岡崎市。老いや死をタブー視する傾向や生きた教育がないことに疑問を感じる中、東日本大震災をきっかけに、少子高齢社会に強い地域づくりのために、多世代のつながりを築くことが重要と考え、2012年株式会社My wayを設立。2018年の西日本豪雨災害のボランティア活動をきっかけに、代表理事・高田宏臣の活動を知る。人間と自然界の関係を見つめ直すことなしには目指す社会が成り立たないと痛感し、地球守に参画。楽しく自然と関わりながら人と人、地域と地域がつながることを目指して活動中。『おかざきホップの会』『コミュニティビアバーヒュッゲ』を運営。

中村真也 (なかむら・しんや)

一級建築士。ちば山真童舎一級建築士事務所代表。一級造園施工管理技士。古民家鑑定士一級、古民家再築士。
1956年千葉県天津小湊生まれ、東京都府中市育ち。建築学科卒業後、鉄とコンクリート造の耐震構造建築士として勤務。ストレスにより体調を崩す中、友人の木造住宅設計を機に、木造住宅設計に仕事の主軸を移す。地域の天然乾燥木材で住宅を造るNPOちば山の理事として100棟近くの木造住宅を手がける。特に惹かれていた板倉構法により、地球守代表理事・高田宏臣の自宅を設計したことをきっかけに、土気山ダーチャフィールドの立ち上げ、板倉小屋や古民家再生環境改善WSなど活動を通じて、幅広く見聞を広めている。
ちば山真童舎一級建築士事務所
https://www.sindosya.com