千葉市昭和の森「四季の道」 森の再生活動報告

2021年9月6日(月)地球守、千葉市緑公園緑地事務所、市民ボランティアの方と協働で、再生作業を行いました。

9月6日、千葉市緑公園緑地事務所の方々、ボランティアの方々のご協力のもと、昭和の森「四季の道」の森の再生活動を行いました。

昨年秋よりスタートした「市民による1000年の森づくり」のメンテナンス作業。

主にマウンドの苗木まわりの草刈りと、苗木自ら根が張りやすいように人の手による最低限のケアを中心に進めました。当初の地拵えでの学びを基本とし、風の通り道を確保しつつも、成長途中の苗木が強い風により影響を受けぬよう、心を研ぎ澄ませての草刈り。次第に心地よい風を感じられ、草刈りの奥深さを共有することができました。

次世代の樹木層が息づいていない森の大地に目を落とすと、水の沁みこみや空気の流れが滞っていることに気が付きます。

今回、みなさまからお寄せいただきました地球守活動基金を一部活用させていただき、循環と自律の森…… 1000年の森づくりに続く活動となりました。刈り草も速やかに大地に還り、新たな命が誕生できるよう、秋の訪れに合わせた森の再生活動。

みなさまのおかげでこのような取り組みが安心して継続できますこと、改めまして大変ありがたく感じております。深く御礼申し上げます。

また、午後からの雨にもかかわらず、ご尽力いただきました参加者のみなさま、誠にありがとうございました。

今後とも地球守の活動にご支援賜りますようよろしくお願いいたします。

10数名のボランティアの方々とスタッフ。
高田から作業の説明を受けました。写真、以下すべて©️NPO法人地球守。
草刈りのコツは、カマを斜めにスナップをきかせて。風に吹かれて伸びすぎた長さだけ自然に吹き飛ばされたかのように刈ってゆきます。植えた苗木と馴染むように。
地形の変わり目に穴を掘るのは基本中の基本。小さなマウンドの際も、同じ解釈で穴をあけてゆきます。大地の感触が手のひらに伝わりやすい貫通ドライバーは改善作業では必需品になりつつあります。
ドライバーで細い穴をあけたところには、もみ殻燻炭、落ち葉、小枝などをつめてゆき、水と空気が通りやすくなるのを促してゆきます(写真下も同)。
U字溝付近は土中の呼吸が滞りがち。前回の造作で直角に段切りをして、呼吸しやすい状態にしていました。このひと手間が他の造作と相まって森の再生に勢いが生まれます。
四季の道の中央に中洲のような花壇があります。かつては擬木の柵で囲われていたところを、いまはこのような剪定枝を組んだ美しい囲いに生まれ変わりました。
手前には苔と草花が元気に芽吹いていました。以前から作業中も苔がうっすら見られたので、踏まないように気を配っていました。きゃ秋も深まりこれから落ち葉が堆積すると、ここもより安定して植物たちの「島」になるかもしれません。
そしてこの囲いの際に、カシの木の実生が!どんぐりがここで生きてゆくと判断してくれたのでしょう。昭和の森の小さな命の声に耳を傾けにいらしてください。

地球守からのお知らせをご希望の方はこちら
地球守の活動基金へのご寄付をご検討される方はこちら


レポート/理事・来島由美